monkibiのBL投稿のやつ

主にBL小説投稿に使用(*´・ω・`)b

大嫌いなあの人。②

あの事件から何週間か経った。


あれから川野君とは昔のことも思いだし仲良くしている。


僕に言葉の暴力を振るってた時とは比べ物にならないくらい、壊れ物を扱うかのように優しく接してくれているのだ。


もともと人と話すことが苦手な僕にとって川野君は憧れの存在と言うよりは異常な存在とも言えた。


それに川野君に触られても、近くに顔があっても全然不快感がないのだ。むしろ心地いい…ほっとして安心してしゃべれる。本当に川野君は異常な塊だ。



クラスの皆も僕と川野君が仲良くなっているのを見て、最初はビックリしていたけど次第に慣れて僕に話しかけてくれる人も自然と増えていった。

話すことになれてない僕は答え方がわからず焦って黙ることが多かったけど周りはゆっくりでいいからと、僕に言ってくれた。

僕は勝手な思い込みで人なんて、と嫌悪していたけどちゃんとしろうとしなかった僕自身はダメな人間である、そう感じずにはいられなかった。


僕が周りと話してる姿をみた川野君はにこにこと笑っていた。

気がついたときには僕はその笑顔が大好きになっていた。もちろんこれは友達としての『好き』なのだろう。


そういえば…この前川野君が言っていたこの想いって何だったのかな…? また川野君に聞いてみよう。






ある日の昼休み、川野君が僕と友達2人を誘って学食に食べに行こうとしたとき。別のクラスの人から僕は呼ばれた。



「高月…ちょっといいか?」


「…うん」



あぁ…またかな?

大丈夫かなと思うけど一応川野君に呼ばれたから行ってくると伝えた。



「何?知り合い?」


「いや、全然知らないけど…ちょっと行ってくるね。先に学食行ってて」



そう川野君と周りの人に伝えて男子生徒についていく。